
ユニカレッジは1983年国連の“国際コミニュケーション年”に海外著作権代理業界の重鎮日本ユニエージェンシーと提携し、出版界からの強いご協力を得て設立されました。国際コミニュケーションの重要なチャネルである翻訳出版の分野に、清新な感覚と翻訳出版に必要な正確な知識を兼ね備えた新しい時代にふさわしい人材を出版界に送り出そうという目的からです。
ユニカレッジではこの目的に賛同する現役第一線で活躍中の翻訳者・編集者とともに、この年から小さな教室を設置して「寺子屋」的な環境で翻訳者の育成に努めてきました。また1987年には株式会社ごま書房から、ユニカレッジ編『英語を読む技術』を出版しています。
すでに40人以上の翻訳者がユニカレッジから巣立ち、出版界で活躍しています。ベストセラーとなったピーター・メイルの「南仏プロヴァンス」シリーズや、環境ホルモン問題に警鐘を鳴らした『メス化する自然』など、歴史に残るベストセラーも本校出身者の作品です。
寺子屋。ちょっと古い言葉ですが、手づくりの教育の原点がそこにあると、私たちは考えます。飾らず、小さな教室で、教える側と教わる側が膝突き合わせて。資格も単位もなし、これといった教材があるでもなし。それでも教える人のもつ「何か」が、生徒には確実に伝わっていく。寺子屋とは、そういう場所でした。そういう場所こそ翻訳者の養成にはふさわしい、と私たちは考えます。
ですからユニカレッジの授業には単位がありません。通学コースには教科書もありません。先生が出す翻訳用のテキストと、受講生のみなさんが訳したもの、それが教材のすべてです。週に一度、10人前後の受講生が集まって2時間の授業。それぞれに訳してきた文章を検討しあって訳文を磨いていきます。
そこで生まれる講師の先生と受講生一人一人のコミニュケーションを大事にしたい。そう考えると寺子屋的なあり方が一番なのです。>次のページ



